【DXコンサル奮闘記】自動車部品メーカー編🚗💨「技術」があればDXは成功するのか?システム選定を「家づくり」に例えて見えた本質

16.【DXコンサル奮闘記】自動車部品メーカー編🚗💨「技術」があればDXは成功するのか?システム選定を「家づくり」に例えて見えた本質 DX/業務改善事例

自動車部品メーカーでのDXプロジェクトは、一見地味ながらも効果絶大な「デスクトップPCのSSD換装・メモリ増設」というハード面での足場固めが佳境を迎えていた。

事務員さんからは「Excelが劇的に速くなった」と歓喜の声が上がり、現場には改善の波が着実に広まっている。

しかし、プロジェクトの本丸である「次期生産管理システムの選定」は、最終候補2社の絞り込みという最大の山場に。

柔軟なカスタマイズを提案する新興スタートアップか、35年の歴史を誇る老舗パッケージ会社か。議論の中で、社長から「プログラムの技術があれば、こちらの意図通りのシステムが作れるのではないか?」という本質的な問いが投げかけられた。

この「技術と完成度の乖離」を説明するため、私はシステム構築を「家づくり」に例えた。

家づくりには、理想を整理する「デザイナー」、整合性を図面に落とす「設計士」、そして実際に形にする「大工・職人」の3つの役割が必要だ。

社長の言う技術とは「職人の腕」であり、どれほど腕が良くても、優れた「設計図(ロジック)」と、施主の想いを汲み取る「デザイン(要件定義)」がなければ、住み心地の良い家(使い勝手の良いシステム)は建たない。

さらに、AIが台頭する現代においても、この「役割分担」と、仕上がりを評価する「検証能力」こそが人間の介在価値であることを強調。

打ち合わせに参加した課長たちも深く頷き、自社に足りないピースが「技術」そのものではなく「設計と検証の視点」であることを再認識した。

PCの換装で得た信頼を基盤に、いよいよ来週、工場の未来を左右する最終決断が下される。

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